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足袋が滑るときに対策すること3選【弓道】

足袋が滑るとき 対策すること

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とと
  • 今回の試合会場は床が滑るなあ。
  • ふらふらして射に集中できないよ。
  • 対策ってあるの?

そんな悩みにお応えします。

そもそもなんで足袋は滑るの?

なぜ滑ってしまうのでしょうか。
それには足袋の素材とメンタルが深くかかわっています。

滑りやすい素材だから

素材の耐久性や質の向上に伴い、足袋に使用される素材も変化してきました。
現在使用されている足袋はポリエステルやブロードなど混紡繊維が使用されていることが多いです。

なかでも、布の素材と滑りやすさの相関について調べた研究があります。

乾燥状態では繊維の種類がレーヨン、ポリエステル、キュプラ、アセテートなどで摩擦係数が小さく、綿のそれは大きかった。また、ブロードよりは金巾やモスリンなどで大きく、糸密度が大きくなるにしたがって摩擦係数は小さくなった。

引用元:布の滑りやすさとその要因、菅沼 恵子、一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集、59回(2007年)

つまり、滑りやすい素材を使った足袋を使っているので、滑るのです。

緊張によるあがり

緊張して、自分の思い通りに体が動かないということはよくあることです。
あがりからくる震えにより、足が滑ってしまう可能性があります。

足袋が滑るときに対策すること3選

以上を踏まえて、対策できることを3つにまとめました。

滑らない素材の足袋を使用する

まず、昔の弓道家が愛用していた綿100%の足袋を使用することが挙げられます。
綿は摩擦係数が高く、滑りにくい素材です。

他には、足の裏に軍手のようなゴム素材のイボイボがついた足袋カバーを履いてみましょう。
素足に履くのではなく、足袋の上から重ね履きします。
強力に滑らなくなるので、歩きづらくはなりますが行射の際の安定感は増すことでしょう。

足袋の裏を湿らせる

霧吹き

 湿潤状態では摩擦係数はすべての布で乾燥状態に比べて大きくなった。繊維の種類ではレーヨン、キュプラの増加率が大きく、綿とほとんど変わらなかった。これに対してポリエステル、アセテートの摩擦係数の増加率は比較的小さかった。また、増加傾向は繊維の種類に依存し、織り組織、糸密度の影響は小さかった。湿潤状態ではレーヨン・キュプラはかなり滑りにくくなることがわかった。

引用元:布の滑りやすさとその要因、菅沼 恵子、一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集、59回(2007年)

足袋の裏に少し水分を含ませることで、足踏みのグリップ力を増すやり方です。
霧吹きを吹きかけるか、固く絞ったタオルなどを足袋で踏む等でも良いでしょう。
ただし、道場内に跡ができるほど水浸しにするのはマナー違反です。

足踏み、胴造りを洗練する

上記のように道具に頼るのではなく、稽古を積むことでワックスぴかぴかの道場も気にならなくなります。
体躯に見合った幅で正しく開いた足踏みに、三重十文字を整え、膕(ひかがみ:膝の後ろ)を張ったがっしりとした胴造りは見た目にも美しく安定感があります。
一朝一夕には手に入りませんが、日々の稽古で目指すべき状態だといえます。

あとがき

道具を揃えることはいますぐにでも実践に移すことができます。
試合や審査が近くて不安という方は、ぜひ試してみてください。

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