- 今年の冬は冷えるなあ。
- 弓道の防寒対策を教えて。
- できれば目立たないように対策したい。
冬に弓道をするうえで意識すべきなのは、防寒対策です。激しい動きが少なく、待ち時間が長い弓道では、油断するとすぐに体が冷えてしまいます。
そこで、本記事では弓道で使えるインナーや防寒グッズを紹介していきます。特に、冬場に矢数をかけたい人や道場の暖房の効きが悪くて困っている人は必見です。
ぜひ、本記事を参考に自分に合ったインナーや防寒グッズを使ってみてください。
弓道用インナーは積極的に着込もう!
弓道界隈では、今でもインナーを着込むことが悪のように捉えられることがあります。「最近の若者は弱っちいのお、昔はみんな半袖でなあ…」的な風潮が深く根付いている地域も少なくありません。しかし、今すぐインナーを積極的に着込むべき理由が3つあります。
- 時代が変わったため
- 身体を思い通りに動かすため
- 急病防止で推奨されているため
ひとつずつ解説していきます。
時代が変わったため
弓道のインナーを積極的に着込むべき理由の一つに、時代が変わったからがあります。私も高校時代は半袖Vネックシャツをインナーに、震えながら審査を受けたものです。しかし、今では「冬でも弓道は半袖でするものだ」というのは時代錯誤になりつつあります。
たとえば、昔は体育の授業中に水を飲んではいけないという指導がありました。でも、今は科学的な研究が進み、水分や塩分を補給しないとパフォーマンスが下がることが分かっています。気合が足りん!という精神論は時代遅れと認識されています。
寒さを乗り越えることこそ精神修行だという風潮を真っ向から否定するつもりはありませんが、体が冷えると体調への悪影響があります。自分の体を守るためにも、積極的にインナーを着込むべきです。
身体を思い通りに動かすため
寒さで震えあがってしまい、思うような射ができなかった経験はありませんか?実際に筋肉が冷えると、体がこわばることが分かっています。縮こまった筋肉では良射は生まれません。
特に、冬はケガをしやすいと言われています。なぜなら、低い外気温で筋肉が冷えると、体の柔軟性が下がってしまうからです。十分に体が動かない状態で運動を始めてしまうと、人との接触がなくてもケガにつながりやすいです。
防寒対策を通じて自分の体を守りつつ、スムーズに動かすことを意識しましょう。
急病防止で推奨されているため
寒さは、循環器系の疾患を引き起こす可能性があります。心疾患から死に至ることもあるので、注意が必要です。
全日本弓道連盟からも心臓疾患、脳血管疾患による急病の防止を目的とする寒冷対策が推奨されています。以下の通達を参照してみてください。
冬期間(11月〜3月)の弓道場では、『和服(襦袢)の下に筒袖(色は不問)又は稽古着等の着用』を推奨する。(中略)
高段位による、演舞においても着用を促す。
年齢や称号段位に関わらず、冬期間の和服稽古時において着用を促す。引用元:全日本弓道連盟 冬期間の行事における寒冷対策について 平成29年12月5日
男性の称号者による肌脱ぎの際にも、着物下道着(筒袖)を着用していることが多くなっています。無理して体を冷やすことのないよう、十分に気をつけましょう。
弓道用インナーを選ぶ際の注意点
ここまで、弓道でインナーを着るべき理由を紹介してきました。しかし、インナーなら何でもいいという訳ではありません。そこで本章では、弓道用インナーを選ぶ際の注意点を解説していきます。
弓道は日本の古武道なので、見た目を損なわないことが大切なのです。したがって、弓道用インナーに求められる条件は以下のとおりです。
- 首元からはみ出さない※ハイネックやタートルネックはNG
- 足元からはみ出さない※ズボンは折り曲げるか、足袋の中へ
- 薄手で暖かい※厚着でモコモコはNG、体を動かしやすくする
- 派手・華美でない※黒・白・紺・グレーでワンポイントまで
おすすめの弓道用インナー5選
おすすめインナー5選を紹介していきます!
前章で解説した選び方や注意点を踏まえて、おすすめの弓道用インナーを紹介していきます。以下の5つの製品を検討してみましょう。
- あったかインナーの王道!ユニクロのヒートテック
- 厳寒でも一枚で大丈夫!アンダーアーマーのコールドギア
- 汗を吸収して発熱する新素材!ミズノのブレスサーモ
- 足先の冷え対策!ブレスサーモの発熱ソックス
- 身体の芯を冷やさない!ライトダウンベスト
それぞれの特徴について、詳しくみていきます。
あったかインナーの王道!ヒートテック
冬のあったかインナーと聞いて真っ先に思いつくのはヒートテックではないでしょうか。モコモコかさばらない薄手でありながら、とても暖かいので、私も日常着としてヘビロテ中です。
以下のWEBサイトから購入できます。
ヒートテックは速乾性に欠ける
ヒートテックはなかなか乾かないよね。
ただし、ヒートテックには速乾性がないという弱点があります。
ヒートテックには「レーヨン」という保温性の高い繊維が使われています。しかし、この素材は保湿性も高く、水分を含むと乾きづらいという特徴があるのです。
濡れたインナーは体を冷やす
冬のスポーツを楽しむうえでは速乾性がかなり重要です。肌に直接触れるインナーが汗で濡れていると、体が冷えてしまうからです。
普段使いとして優秀なヒートテックではありますが、長時間の弓道など冬にスポーツを行ううえではあまり向いていないでしょう。
厳寒でも1枚で大丈夫!コールドギア
スポーツ用品メーカーのアンダーアーマーから発売されているブランドです。なかでも、冬場のスポーツを快適に行うことを目的とした、コールドギアは裏起毛でとても暖かいです。
速乾性が高い
速乾性が高く、汗をかいても瞬時に吸収し、外部に発散します。 裏地の細かな起毛による保温効果が非常に高く、たった1枚で厳寒に対応できます。
皮膚のようにぴったりフィットしているので汗を効率的に吸収し、気化しやすくしています。
加圧シャツで疲労軽減
もう一つの特徴は、体に密着するコンプレッションスタイルです。無駄な振動を抑え、疲労を軽減する効果があります。
姿勢矯正によるケガ防止にも一役買っています。
\ !CHECK! /
汗を吸収して発熱する新素材!ブレスサーモ
ブレスサーモはスポーツ用品を取り扱うミズノが開発したブランドです。吸湿発熱に優れるミズノの独自素材を用いており、体から発生する水分を吸収することで発熱していきます。
汗をかいてもムレや臭いを抑え、快適性が高い特徴があります。
加圧なしで女性にもおすすめ
コンプレッション(加圧)が少なく、ピチピチしていないので普段使いにも活躍します。女性の方など肌に密着するタイプが苦手な方にもおすすめです。
生地の厚さはヘビーウエイトがおすすめ。
生地の厚さによって種類が分けられています。薄いほうからライトウエイト、ミドルウエイト、ヘビーウエイト、ウールヘビーウエイトの4種類です。
寒い冬に対応するならヘビーウエイト以上の厚さが必須です。
メンズのおすすめブレスサーモ
ヘビーウエイトのブレスサーモをチョイスしました。
寒がりの方は1着持っていて損はありませんよ!
\ CHECK /
ウィメンズ・レディースのおすすめブレスサーモ
女性用のヘビーウエイトブレスサーモです。
コンプレッション(加圧)は少なく、日常着としても重宝します。
\ CHECK /
足先の冷え対策!ブレスサーモの発熱ソックス
足袋を素足に履いていると、道場の床冷えが伝わってきて足底から冷えが始まってしまいます。そこで、足袋の内側にブレスサーモ配合の発熱ソックスを重ね履きしてみましょう。
冷え性の方の普段使いにもおすすめですので、ぜひ試してみてください。
\ CHECK /
身体の芯を冷やさない!ライトダウンベスト
着ぶくれしない薄手のダウンベストは、道着の下のインナーとしても使えます。襟首を折ってVネックにすれば、首元から見えなくできます。体への密着度を高めるため、可能な限り小さいサイズにするのが良いでしょう。
小さくまとめて持ち運べるのもポイントが高いです。
\ CHECK /
防寒+α:待ち時間も暖かくして過ごそう
ここまで、袴の下に着て外から見えない防寒対策を紹介してきました。しかし、弓道でできる防寒対策はインナーだけではありません。
特に、待ち時間の長い弓道では、暖かくして待つことも重要です。そこで本章では、おすすめのあったかグッズを紹介していきます。
アウターは暖かいものを着よう
基本的にアウターにはなにを着ていてもOKです。他のスポーツでよくみるボアコートやマウンテンパーカを着ている人もいれば、カジュアルなピーコート、ダッフルコート等を着ている人もいます。
身体を冷やさないよう、しっかり着込みましょう。
手先を冷やさない!ブレスサーモの発熱手袋
手先が冷えると手の内にも影響が出ます。待ち時間に手先を冷やさないよう、手袋でケアしておきましょう。ブレスサーモ配合の発熱手袋がおすすめです。
滑り止め付きやスマホ対応だと便利です。
\ CHECK /
手足や腰を温める!カイロ
手持ちタイプと貼るタイプを使い分けましょう。
手先の冷え対策として、手持ちカイロを持っておきます。かじかんだ状態では手の内が効きづらいので、スムーズに動かせるように準備しましょう。
貼るカイロは、体の要所に貼っておきましょう。体の芯を冷やさないように腰回りに貼ったり、足先を冷やさないように靴用のカイロを足袋の内側に貼ったりすることで、さらなる効果が期待できます。
\ CHECK /
まとめ:冬場は暖かくして試合に臨もう!
本記事の内容は以下のとおりです。
- インナーは積極的に着込もう。
- 丸首かVネックで地味な色のインナーを選ぶ。
- 日常使いの王道ヒートテックは速乾性に欠ける。
- スポーツ用インナーはコールドギア、ブレスサーモ。
- 工夫次第でさらに暖かくできる。
待つのも弓道と言われるほど、行射までの待ち時間が長いのが弓道です。寒くて体が縮こまってしまい、思うような行射ができなかったというのは悔やんでも悔やみきれません。
ぜひ、本記事を参考に暖かさにこだわり、毎回同じように引ける状況を作りましょう。
人気記事 初心者OK!女性や子供も楽しめる弓道の体験施設を紹介!
人気記事 『ツルネ-風舞高校弓道部-』の動画をフルで無料視聴する方法!【幻の14話】