弓道を続けていると思うように矢が飛ばない、的中がでないなど、うまくいかないことがつきものです。そのときに腐らず、心を整える方法をまとめてみました。
弓道はうまくいかないことばかり
そもそも弓道は100発100中を前提にした競技ではありません。
例えば、アーチェリーは中心からの距離で点数を決めますよね。しかし、弓道はあたれば1点、外れれば0点です。何回的中するかを競うので、外れることを前提としていると言えます。
また、アーチェリーの道具のように照準が付いていたり、一定の引き尺まで引いたら合図を出してくれるといった機能がありません。和弓の上下非対称なつくりや、竹のように自然の素材を用いるところからも想像されるように、的中だけを求めて改良された道具ではないと推測されます。
だから、あたらないことを嘆いても仕方ない
これらを踏まえて言いたい事は、そもそもあて続けることを前提とした競技や道具じゃないんだから、あたらなくて当然!うまくいかなくて当たり前!ということです。だから、今の現状を素直に受け入れて、コツコツ練習を重ねることが大事です。
…とまあ、言うは易し行うは難しで、実際のところは
「試合が近くて、そんな悠長なことは言ってられない!!」
「あたらなくて、弓道がつまらない!!」
という状況に悩んでいるのではないでしょうか。そういったときにはどうすればいいのでしょうか。
いま弓道をすることに抵抗がない人向け思考法
大切なのは、的中が出なくて焦っている自分に気づき、落ち着いて練習することです。自分を客観視して、焦りや緊張に向き合いましょう。
その際、周囲に目を向けることも一つの手です。あたらない時期が続くと自分が世界で一番苦しいと思い込んでしまいがちですが、しんどいのはあなただけではありません。いまあたっている人も、同じような不安や葛藤を乗り越えたから的中を出し続けていられるのです。そうやって自分のメンタルをゼロに戻したら、今やるべきことに全力を注ぎましょう。
結局、立ち返るべきは正射必中です。簡単に言えば、正しく引けばあたるという大昔の偉い人の教えがあるんだから、信じてみようよ!ってことです。
じゃあ、何が正しくて何が正しくないのかっていう話ですが、長くなりますので過去記事を参照ください。要は本を読んだり、Youtubeや試合で上手い人の射形を見まくって、良い射形を知りましょうということです。
そもそも弓道から一回離れたい人向け思考法
何事も根を詰めると嫌になってくるものです。一度練習を中断してリフレッシュするときの方法と注意点を挙げてみました。
1、考えを整理してみる。
ノートにいま自分が感じている不安や感情を書いてみましょう。文字に書き起こすことで、自分も気づかなかった現状を把握することができます。ノートに感情を吐露することは周りに迷惑を与えることのないリフレッシュ方法です。
また、自然の中を散歩することもおすすめです。自然によるリフレッシュ効果もありますし、下半身を動かして血流を良くすることで、脳が活性化して考えがまとまりやすくなります。
このような方法を使って、今のあなたには何ができて、何ができないのか明らかにしましょう。考えることと体を動かすことを同時にしようとするから、よくわからなくなって泥沼にはまってしまうのです。「考える時間」と、「考えたことを実行する時間」に分けることで泥沼から抜け出しやすくなります。
2、別のことをしてみる。
弓道に全く関わりのない人とコンタクトを取ってみましょう。弓道だけではない広い世界やいろんな悩みに触れることができるでしょう。
かくいう私も、離れが思うように出ず辛い時期を過ごしたことがあります。そのときに助けてくれたのは友人でした。辛そうな自分を見かねて気分転換に遊びに誘ってもらったことがあります。そこはダーツバーでした。また的当てじゃん、気分転換できなくねって思いましたね。でも、楽しく遊んでいるうちに気は紛れたかなと思います。なんなら、会、離れ!とか言いながら矢を放ってリフレッシュできましたね。
弓道がしんどくて一回離れたいと思っている人は、引きたい・引いてみようかなと気分が前向きになるまで引かない方がいいと思います。自分に嘘をついて我慢することの方が精神的によくないからです。精神的に良くないのは、メンタルが的中に大きく関わる弓道にとって致命的なので、気分転換した方がうまくいくことが多いです。
まとめ
本日の記事をまとめると以下のようになります。
- 弓道はうまくいかないようにできている。
- だから、あたらなくて嘆いても仕方ない。
- 大切なのは自分の状態を正しく認識し、やるべきことを淡々とこなすこと。
- ノートを書いたり散歩したりして、考えを整理すること。
- 弓道と関係のない他のことをして気分転換すること。
- メンタルを健全に保った方が的中につながりやすい。
あとがき
いかがでしょうか。弓道は楽しくやるのが一番です。悪い時に自分なりの方法でリフレッシュすることができれば、弓道のみならず日常生活にもいい影響を及ぼすことでしょう。応援しています。