- 審査ってなに?
- 合格できるのか不安です。
そんなお悩みにお答えします。
弓道の審査に合格するために必要なことは?
必要なことは下記の3点です。
- 審査の間合いや所作を覚える
- 教本の一部を暗記する
- 安土に矢を飛ばす
審査の間合いや所作を覚える
弓道の審査は5人1組です。1番から5番の順番で弓を引いていきます。
参照元:全日本弓道連盟 申請書類各種 審査における行射の要領
その際、どのタイミングで弓を引き始めるのか、その間合いが定められています。競技の間合いと比べるとかなり余裕がありますね。しかし、後ろになればなるほど、跪座の時間が長くなるので大変かもしれません。
押さえるべきは、以下のタイミングです。
- 立ち上がるタイミング(基本は前の前の人の弦音)
- 取り懸けるタイミング(基本は前の人の弦音)
- 弓を立てるタイミング(基本は4番の弦音)
どの立ち位置でも対応できるように一連の流れを覚えましょう。弓を引いている人と審査員との間に障害物がないように、ローテーションしていきます。
また、審査の所作で覚えるべきは以下の通りです。
- 坐射
- 歩行中のまわり方(1番のみ。2~5番は簡易版。)
- 立ち方、坐り方、歩き方
必ずマスターしてから審査に臨みましょう。
教本の一部を暗記する
弓道の審査に合格するには、教本の一部を暗記することが必須です。
なぜなら、実技試験のほかに学科試験が課されているからです。
学科試験の問題は、全日本弓道連盟のホームページに掲載されています。数年に一度、問題の見直しが行われます。一番最近の見直しは、2019年度です。100点満点中60点を合格ラインとして、2問出題されます。
参照元:全日本弓道連盟 申請書類各種 地方審査・連合審査学科問題(2019年度版)
えー、むずかしい…
そんな方も心配は無用です。
なぜなら、問題の解答はほぼすべて弓道教本第一巻に記載されている事項だからです。自分の考えや経験を述べるものがB群に少しだけあります。
審査を受ける方で、弓道教本第一巻を持っていない方は今すぐ購入しましょう。
道場で借りることもできるかもしれません。ですが、ずっと使うものですから自分で購入することをお勧めします。借り物だと、マーカーすることもできませんし、借りている間他の人が利用できなくなってしまいます。
初段審査や二段審査については、宿題の形であらかじめ解答したものを持ち込む形式があります。地域の弓道連盟に問い合わせてみましょう。
安土に矢を飛ばす
最後に、弓道の審査に合格するために必要なことは、安土まで矢を飛ばすことです。
安土とは、写真の赤い枠で囲った部分です。力なく下に外すよりは、上に外したほうが印象は良いといわれています。地面を滑走したり(掃け矢)、的よりかなり上にある幕にあてたり(幕打ち)しないように練習から気をつけましょう。
的中すればなお良いでしょう。3段以上は的中必須です。2本ともあてないと、合格にはならないということもあります。
たった2本ですので、魂を込めて引きましょう。どちらかというと、一本目をあてたほうが印象は良いといわれています。
まとめ
弓道の審査に合格するために必要なことは3点です。
- 審査の間合いや所作を覚える
- 教本の一部を暗記する
- 安土に矢を飛ばす
この3点を普段の練習から意識して、弓道の審査に合格できるように準備しましょう。