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【弓道】胴造りのポイントは4つ!全集中の呼吸を身につけよう!

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とと
  • 射法八節について詳しく教えて。
  • 試合で緊張して思い通りに引けない。
  • 肩が抜けると注意される。

胴造りって動作が地味だし、大きく体を動かすわけじゃないのでこんなもんかなーで終わりにしがちです。

でも実際は射の良否に関わる重要な動作です。残身までブレずに安定させておけると、高い的中率が望めます。

本記事では、胴造りの注意点やポイントをまとめました。

【結論】胴造りのポイントは4つ。射形の安定感を手に入れよう

胴造りは弓の力がかからないので比較的かんたんに定めることができます。

であるがゆえに、重要なことを見逃しやすいのでこの機会に復習しておくのが吉です。

胴造りのポイントは4つあります。

  • 重心はやや前に定める
  • 両肩-腰-両足底の線が上から見て一枚に重なる
  • 頭の頂点まで背筋をのばす
  • 力の流れを意識する

詳しく解説していきます。

重心はやや前に定める

足踏みで定めた足の位置は変えないようにして、重心をやや前めにとります。

弓矢って体の真ん中を通ってるわけじゃなくて、体の少し前にありますよね。

つまり弓の力をしっかり受けるには体の重心をやや前に置いておく必要があるのです。

だいたい両足の母指球の上に上体を乗せるようにすると、少しひざも伸びて弓を引く準備になります。

両肩-腰-両足底の線が上から見て一枚に重なる(横線)

どちらかの肩が前に出たりして、胴がねじれるのはよくないということです。

たとえば気を付けの姿勢のように腕を体の横におろしたとき、両肩の線と腰の線と両足の線が平行で、ねじれていないことに気づくはずです。

その位置関係に肩・腰・足を置くことが、胴造りにおいて重要なのです。

腰の向きはへそをやや下に向けるように

背骨の下にある尾てい骨をやや持ち上げます。

おしりを軽く締めるようにすると、へそは自然と下を向くはずです。

少し腰を前に押し出す意識のほうが上手くいくかと思います。男性の場合、袴の腰板が背中にぴったりとつくようになります。

頭の頂点まで背筋をのばす(縦線)

横線が定まったら、次は縦線です。

縦線は左右均等に弓を引く時の基準になる大切な意識です。

背筋を頭の頂点まで、地面と垂直にしっかり伸ばすようにしましょう。

3本の横線と、それに垂直に交わる縦線を合わせて、三重十文字と呼んでいます。

中胴で引く

胴には反・屈・懸・退・中の5種類があります(五胴)。

近くのものを狙うとき懸かる胴を用いたり、遠くのものを狙うとき退く胴を用いるなど、目的や場合に応じて使い分ける熟練者による応用動作です。

近的競技においては本記事で解説している中胴が良いとされており、私たちがめざすべき形だといえます。

力の流れを意識する

弓は上半身だけで引くものではなく、下半身も使います。

ここまでで解説した形ができていれば、下半身にも力の流れがあることに気づくはずです。

無駄な力を抜く

深呼吸をしてみると、体の内部にある何かが上に上がった後、下に落ちていく感覚が得られませんか?その何かを下腹部あたりに落としておくのが安定した射につながります。

弓道においては呼吸を落とし、気息を丹田におさめることが大切だと言われています。丹田はへその下あたりをイメージすればよいでしょう。

両肩や胸が自然に下がり、柔らかくスキのない構えになります。

memo
鬼滅の刃って話題になりましたよね。呼吸の使い手である柱がすごい力を発揮していたと思うんですけど、弓道も同じなんです。整った呼吸が集中力を高めたり、スムーズな動きに役立つので、遅くとも胴造りの段階で全集中することが大切です。

【まとめ】胴造りは行射の良否を決定する

試合で緊張して練習通り弓が引けなかった経験ありませんか?

どんなときでも同じ胴造りができると、安定した射形につながります。

力を入れたりして体を明確に動かすわけではないので、ちょっとわかりづらい動作ですけど、丁寧に定めることを意識してみましょう。

本記事のおさらい:胴造りのポイント4つ

胴造りのポイントは以下の通りです。

  • 重心はやや前
  • 両肩-腰-両足底の線が上から見て一枚に重なる
  • 頭の頂点まで背筋をのばす
  • 力の流れを意識する